清水化学株式会社
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2006/02/17(金)

低粘度のコンニャク繊維 清水化学が開発、用途広く お茶やヨーグルトに

健康食品原料製造の清水化学(広島県三原市、清水秀樹社長)は、食品素材などに使うコンニャクイモ由来の水溶性食物繊維「グルコマンナン」で、低粘度の新製品を開発した。新製品はとろみが少なく、お茶などの飲料やヨーグルト類などに幅広く使える。今月末に食品・飲料メーカーなど向けに発売し、初年度四億円の売り上げを目指す。

新製品名は「レオレックス LM 」。セ氏二五度で濃度二%の水溶液にした場合、粘度は十ミリパスカル。従来の主力製品「プロポール A 」(同条件で七十三万八千ミリパスカル)、「レオレックス RS 」(同三十九万五千ミリパスカル)と大幅に低い。
分子量を少なくして粒子の大きさを調整することで、水との親和性を高めた。製造特許を出願済み。
グルコマンナンはコンニャクイモに含まれる成分をアルコールを使って抽出し精製した製品。同社の製品はこれまで乳製品や菓子類などに付加して食物繊維を増やしたり、パンやケーキに添加して保湿性の向上に用いてきた。新製品は従来製品よりも高濃度で食品に添加できる。
清水化学はコンニャク加工・製造の清水萬蔵商店(同市、同)の関連会社で、高純度グルコマンナンの世界唯一のメーカー。二〇〇五年六月期の売上高は約十五億円だった。

「レオレックス LM 」(写真左)は従来品(同右)より高濃度で食品に添加できる


03/12/18(木)

食品化学新聞
アトピー予防に効果 新たなグルコマンナンを開発 清水化学&西川ゴム

清水化学が他業種企業との連携を深めている。自動車用ゴム部品の有力サプライヤーである西川ゴム工業との共同研究により、アトピー性皮膚炎などアレルギー抑制効果に優れる新たなタイプのグルコマンナンを開発、先行きの本格的展開スタートを視野に入れた検討に入ったもの。今後1年以内をメドに販売体制等を固め市場展開をスタートする意向だが、この両者の組み合わせによる新製品開発は注目を集めそうだ。
両者の最初の出会いは10年ほど前にまでさかのぼる。清水化学のコンニャク加工技術と、西川ゴムのゴムのノウハウが融合し体を洗うスポンジの「こんにゃくスポンジ」が製品化されるなど、両者の交流はもともと密接なものがあった。今回のグルコマンナンもその流れから派生しており、99年に農水省の補助事業「食品の機能性向上技術の開発」としてグルコマンナンの免疫調節機能の研究に共同で着手したことが発端。
その研究の結果、アトピー発症予防効果をマウスでの試験により発見している。グルコマンナンをアルコール精製後、粒子径調節および水への親和性を高め易水溶性にしたタイプに加え、こんにゃく精粉や造粒タイプなどもテストしたが、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを抑える機能に大きく優れるのは易水溶性タイプのみだった。NC/Ngaマウスというアトピー性皮膚炎モデルマウスを用いたテストだが、このマウスは通常の状態ならばアトピー性皮膚炎を発症する。しかし易水溶性タイプを食べさせるとアトピー発症が極めて低いレベルになるというもの。また痒さにより身体を掻き毟る掻痒(そうよう)行動も著しく低減されている。さらにアレルギー性疾患において上昇することが多い血清lgE値を有効に抑制する効果も確認された。これらの効果の詳細な作用機序については、一層の研究進展を待つ必要があるとするが、大きな可能性が示唆されたことは間違いない。
両社は広島大学の協力を得てヒトによる試験にも乗り出したほか、アトピー抑制を目的とした錠剤をテスト製作するなど、研究をさらに深めている状態。一部ユーザーに対しては機能性食品素材としてのサンプルワークにも入っているが、いい素材だと評価する声が高いようだ。
現時点で易水溶性タイプに確認されているのは発症を抑制し予防する効果。発症した症状を治療する知見については今後一層の研究が必要とするところ。また花粉症など他のアレルギーについての効果も検証を進める考えで、これらの検証が済み次第本格的な販売に入る方針。ただ現時点ですでに、アレルギー性鼻炎やアトピー発症時に増加するヒト末梢血の好酸球を、グルコマンナンが減少させる傾向にあることは確認されている。
西川ゴムはゴム以外の分野を研究する部署を祇園分室の名称で設置するなど、ゴム事業以外への取り組みにも積極的な姿勢をみせている。今回の清水化学との共同研究により新たなグルコマンナンが登場したことは食品業界にとっても有意義なものであり、新タイプのグルコマンナンへの期待は高い。

2003/12/02(火)

日経産業新聞
コンニャクで気体遮断 有機ELの保護膜に有望

日本大学の矢野顕一郎教授と沢口孝志教授、医薬品や食品の原料の作製を手掛ける清水化学(広島県三原市、清水秀樹社長)はコンニャクから気体を通さないバリアー膜=写真(略)=を作る技術を開発した。実験では三ヶ月間気体の通過を遮断した。薄型表示装置である有機 EL (エレクトロ・ルミネッセンス)の耐久性を高める表面保護膜などへの応用を目指す。
コンニャクをもとに作った材料が水素の漏えいを防止し、第二次世界大戦中に風船爆弾として利用されたことに注目。コンニャクイモから抽出した高分子グルコマンナンを水に溶かし、シャーレ上で乾かして膜を作った。新膜の性能を分析した。実験を始めてから三ヶ月経過しても気体を完全に遮断したという。
水に弱く、折り曲げると割れるため、「アセチル化」という処理で水に溶けず折り曲げられるように改良した。酸化ケイ素の微粒子を加え、透明樹脂のポリカーボネートと同程度の強度を持たせた。
有機ELの耐久性を左右するのが表面を覆う気体遮断の性能。空気や水分が通ることで素子を傷め、耐久性を落とす原因になっている。新開発の膜を使えば研究開発が進む有機 EL の寿命を延ばせる可能性があるという。